メトロノーム — 使い方としくみ・メトロノーム記号の読み方
テンポを示す器具がメトロノームです。このページのメトロノームの使い方と、器具そのものの由来、楽譜に書かれるメトロノーム記号の読み方を、事典の記述に沿ってまとめます。
このメトロノームの使い方
速さは、スライダーか、両側の − + ボタンで、1分間に刻む数(BPM)を、40から240の範囲で、1ずつ変えられます。1小節の拍の数は、2拍・3拍・4拍・6/8から選べます。再生すると、1拍目だけ高い音で、そのほかの拍は低い音で鳴り、いま何拍目かが、画面の拍の印で分かります。6/8を選んだときは、1拍目が高い音、4拍目が中くらいの高さの音、そのほかが低い音で鳴ります。
メトロノームという器具
デジタル大辞泉と世界大百科事典(改訂新版)は、メトロノームを、テンポを示す器具としています。日本大百科全書によると、名前は、ギリシャ語の metron(拍、韻律)と nomos(規準)を組み合わせた造語です。日本国語大辞典は、1812年にオランダのヴィンケルが発明したものを、メルツェルが現在の形に改良したと説明しています。日本大百科全書とブリタニカ国際大百科事典は、メルツェルが改良して、1816年に特許を取ったと説明しています。世界大百科事典と百科事典マイペディアによると、ぜんまいで振り子を動かす機械式のものが広く使われてきましたが、現在では電子式のものもあります。
目盛りの範囲
世界大百科事典は、器具としてのメトロノームの目盛りを、40から208の範囲が普通としています。日本国語大辞典も、速度40から208までを示すと説明しています。このページのメトロノームは、40から240まで動かせます。
メトロノーム記号
楽譜の初めなどに、♩=72 のように書かれる、1分間に打つ拍の数で速さを示す表示を、メトロノーム記号といいます(世界大百科事典、日本大百科全書)。この例では、1分間に4分音符を72回打つ速さです。M.M. を添えて書くこともあり、M.M. は、メルツェルのメトロノームの略とされます(日本大百科全書、百科事典マイペディア)。日本大百科全書は、メトロノームを、初めて作曲の速度指示に用いたのは、ベートーヴェンといわれていると説明しています。世界大百科事典は、ベートーヴェンが最初期に用いたとしています。
速度用語との関係
Allegro や Andante などの速度用語を、BPM に読み替えた対応表は、資料によって数値が違います。違いの実例は、読み物「速度用語とBPMの対応」にまとめています。