Accelerando
アッチェレランド
意味
だんだん速く
解説
徐々にギアを上げていくような加速。興奮や緊張感の増大を演出し、エネルギーを蓄積させます。
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アッチェレランド
だんだん速く
徐々にギアを上げていくような加速。興奮や緊張感の増大を演出し、エネルギーを蓄積させます。
Accelerando(accel.)は「だんだん速く」。ritardando と対になる指示で、設計の考え方も同じです。終点を決めてから、そこへ向けて配分します。
accel. で最も起きやすいのは、途中で走りすぎて収拾がつかなくなることです。テンポの数字だけを追うと、リズムが雑になり、細かい音符が潰れます。実際に聴き手が加速を感じるのは、拍が詰まっていくことよりも、音楽の密度が増していくことです。したがって、テンポを上げつつも一音ずつの輪郭を保てる範囲を上限とし、そこを終点に設定します。
複数人で accel. をかけるとき、各自が自分の感覚で速めると必ずずれます。誰のテンポに合わせるのかを事前に決めておくことが不可欠です。多くの場合は低音や刻みを担当するパートが基準になります。指揮者がいない編成では、視線や身体の動きで合図を出す担当も決めておくと安全です。
ピアノ
右手が先に走りがちです。左手の刻みを基準にすると、加速しても崩れません。
弦楽器
速くなるほど弓を短く使う必要があります。弓の配分を先に決めてから練習してください。
管楽器
加速するとタンギングが追いつかなくなります。速い側のテンポでタンギングを確認してから全体を通します。
リスト「ハンガリー狂詩曲 第2番」
終盤の accel. をどこまで上げるかで、演奏の性格が大きく変わります。
グリーグ「ペール・ギュント」より「山の魔王の宮殿にて」
曲全体が長大な accel. として設計されています。