Lento
レント
意味
遅く、ゆったりと
解説
速度としての「遅さ」に焦点を当てた指示。物憂げな雰囲気や、静かな瞑想の状態によく合います。
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レント
遅く、ゆったりと
速度としての「遅さ」に焦点を当てた指示。物憂げな雰囲気や、静かな瞑想の状態によく合います。
Lento は「遅く」。largo が空間の広がりを、adagio がくつろぎを指すのに対し、lento は速度としての遅さそのものを指します。
lento は、他の遅い速度用語に比べて性格の色づけが少ない言葉です。largo の荘重さや adagio のくつろぎといった含みを持たないため、その曲がどんな遅さなのかは、他の指示や音楽そのものから読み取る必要があります。lento に形容詞が添えられている場合(lento e mesto など)、性格を決めているのはそちらの語です。
遅さの性格が指定されていないぶん、演奏者が音楽をどう組み立てるかが直接現れます。多くの場合、問題になるのは拍の芯が失われることです。テンポが遅いと1拍が長くなり、その中で時間感覚が曖昧になります。細分して数えること、そして小節ごとにどこへ向かうかを決めておくことで、遅くても停滞しない演奏になります。
ピアノ
ペダルが濁りやすくなります。和声が変わるたびに踏み替えているか、遅いテンポでこそ確認してください。
弦楽器
ビブラートが速いままだと、テンポとの落差で落ち着きません。テンポに合わせて幅と速さを調整します。
管楽器
長い音の途中で息の支えが緩むと、音程が下がります。最後まで支えを保つ意識が必要です。
ショパン 幻想即興曲 中間部
Largo と記されることが多い部分ですが、遅さの中に旋律の進行を保つ課題は共通です。
ラフマニノフ 前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2
Lento。重い和音の連続の中で、拍の芯を保つ力が問われます。