🎵 おんがく手帳

1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

← 辞典にもどる

Adagio

アダージョ

速度 🌐 イタリア語

意味

ゆるやかに、くつろいで

解説

語源は「ad agio (楽に)」。緊張から解かれ、リラックスした深いくつろぎを表現するための速度です。

Adagio は「ゆるやかに」。語源は ad agio、つまり「くつろいで」。遅さそのものではなく、急かされていない状態を指す言葉です。

「遅く」ではなく「くつろいで」

Adagio はイタリア語の ad agio(気楽に、ゆったりと)が一語になったものです。同じ遅い速度でも、Grave が重々しさを、Lento が遅さそのものを指すのに対し、Adagio は緊張が解けた状態を指します。この違いは音の質に直結します。Adagio を「とにかく遅く」と解釈すると、くつろぎではなく停滞になってしまいます。

遅い曲ほど拍の下位分割が要る

Adagio が間延びして聞こえるとき、原因はテンポではなく拍の感じ方にあります。4分音符が遅い場合、頭の中で8分や16分に分割して数えていないと、音符と音符のあいだで時間の感覚が失われます。分割して感じることで、長い音の中にも進行が生まれ、同じテンポでもくつろぎとして聞こえるようになります。

演奏のヒント

ピアノ

長い音は減衰していきます。次の音を、減衰した後の音量に合わせて入れると、旋律の線が途切れません。

弦楽器

弓が遅くなるぶん、圧が一定でないと音がかすれます。弓元と弓先で圧を調整し続ける必要があります。

管楽器

ロングトーンが多くなるため、息の配分が課題になります。フレーズ単位でブレス計画を立ててください。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章

Adagio cantabile。くつろぎと歌が同時に指定されています。

モーツァルト クラリネット協奏曲 第2楽章

Adagio。急がないことと停滞しないことの両立が、そのまま課題になります。

❤️ 関連する速度用語

← 辞書のトップへ戻る