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Largo

ラルゴ

速度 🌐 イタリア語

意味

幅広く、ゆったりと

解説

豊かな響きと、止まることのない大きな川の流れのようなテンポ。安らぎや風格を表現するのに最適です。

Largo は「幅広く」。イタリア語の largo は「広い」を意味し、時間の遅さより空間の広がりを指す言葉です。

遅さではなく広さ

速度用語の中で最も遅い部類に入りますが、largo が本来求めているのは「広さ」です。一つ一つの音に十分な空間を与え、響きが減衰しきる前に次へ進まない。この扱いが、単に遅い演奏と largo を分けます。テンポの数字を守っても、音が詰まって聞こえるなら largo にはなっていません。

長い音の中に進行を作る

遅い曲では、長い音符の途中で時間の感覚が失われがちです。頭の中で拍を細かく分割し、その音がどこへ向かっているかを意識し続ける必要があります。たとえば4拍伸ばす音なら、4拍目に次の音へ渡す準備が始まっている、という設計にすると、音楽が止まりません。

演奏のヒント

ピアノ

減衰した後の音量に次の音を合わせます。同じ強さで弾くと、旋律の線が段差になります。

弦楽器

弓を遅く動かすため、圧の管理が難しくなります。弓元と弓先で圧を変え続ける必要があります。

管楽器

ロングトーンが続くため、ブレスの位置を音楽の切れ目と一致させる設計が不可欠です。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第2楽章

Largo。広大な風景を思わせる空間の作り方が、この用語の本質を示しています。

ヘンデル「オンブラ・マイ・フ」

「ヘンデルのラルゴ」として知られる曲。歌の呼吸が広さを作ります。

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