Largo
ラルゴ
意味
幅広く、ゆったりと
解説
豊かな響きと、止まることのない大きな川の流れのようなテンポ。安らぎや風格を表現するのに最適です。
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ラルゴ
幅広く、ゆったりと
豊かな響きと、止まることのない大きな川の流れのようなテンポ。安らぎや風格を表現するのに最適です。
Largo は「幅広く」。イタリア語の largo は「広い」を意味し、時間の遅さより空間の広がりを指す言葉です。
速度用語の中で最も遅い部類に入りますが、largo が本来求めているのは「広さ」です。一つ一つの音に十分な空間を与え、響きが減衰しきる前に次へ進まない。この扱いが、単に遅い演奏と largo を分けます。テンポの数字を守っても、音が詰まって聞こえるなら largo にはなっていません。
遅い曲では、長い音符の途中で時間の感覚が失われがちです。頭の中で拍を細かく分割し、その音がどこへ向かっているかを意識し続ける必要があります。たとえば4拍伸ばす音なら、4拍目に次の音へ渡す準備が始まっている、という設計にすると、音楽が止まりません。
ピアノ
減衰した後の音量に次の音を合わせます。同じ強さで弾くと、旋律の線が段差になります。
弦楽器
弓を遅く動かすため、圧の管理が難しくなります。弓元と弓先で圧を変え続ける必要があります。
管楽器
ロングトーンが続くため、ブレスの位置を音楽の切れ目と一致させる設計が不可欠です。
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」第2楽章
Largo。広大な風景を思わせる空間の作り方が、この用語の本質を示しています。
ヘンデル「オンブラ・マイ・フ」
「ヘンデルのラルゴ」として知られる曲。歌の呼吸が広さを作ります。