Diminished seventh chord
減七の和音
意味
短3度を積み重ねた対称的な四和音
解説
すべての音が短3度で重なり、転回しても同じ構造を保つ緊張感の強い和音。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
減七の和音
短3度を積み重ねた対称的な四和音
すべての音が短3度で重なり、転回しても同じ構造を保つ緊張感の強い和音。
Diminished seventh chord(減七の和音)は、短3度を3つ積み重ねて作られる、対称的な構造を持つ四和音。
根音から短3度、短3度、短3度と積み重ねられており、すべての音程が等しい。このため、どの音を最低音にして転回しても、聞こえ方はほぼ変わらず、同じ構造の和音として響く。この対称性ゆえに、理論上はどの調のどんな和音にも進行できる柔軟さを持つ。
協和音に比べて強い緊張感を持ち、多くの場合は別の和音へ解決することを前提に用いられる。この不安定さと、転回による響きの均質さを利用して、遠い調への転調の橋渡しとして使われることも多い。
この和音の各音は、多くの場合、解決先の和音の音へ半音で動く。4つの音すべてが半音の引力を持っているため、和音全体が次の和音へ吸い寄せられるように進む。この半音ごとの求心力が、対称的な構造から生まれる不安定さを、実際の解決へと結びつけている。
アンサンブル
対称的な構造ゆえに和音そのものは方向を持ちません。次にどの和音へ解決するかを演奏者が把握しておき、その解決先に向かう緊張として弾くと、単なる不協和音ではなく劇的な効果になります。
モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」終幕
死んだ騎士長の石像が蘇り主人公を地獄へ引きずり込む場面で、減七の和音が恐怖を演出する劇的な効果として使われています。