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Dominant

属音(ドミナント)

理論 🌐 英語

意味

音階の第5番目の音

解説

主音から完全5度上の音で、ハ長調ならソ。主音に次いで重要な音であり、これを根音とする和音(V)は主和音へ強く引き寄せられます。属七の和音になるとその力はさらに強まり、調をはっきり示す働きを持ちます。曲の途中で属音に着地すると、話が途中で止まったような「続き」の感覚が残ります。

属音は音階の第5音。ハ長調ならソです。主音に次いで重要な音とされますが、なぜ「次に重要」なのかは、倍音と引力という二つの側面から説明できます。

なぜ第5音が特別なのか

主音と属音は完全5度の関係にあり、振動数の比は2対3という単純な整数比になります。単純な比の音程はよく溶け合うため、主音を鳴らしたとき、その倍音の中に属音が含まれて聞こえます。つまり属音は主音がもともと持っている響きの一部であり、外から借りてきた音ではありません。音階の中で主音と最も強く結びついているのがこの音です。

属和音が主和音を引き寄せる仕組み

属音を根音とする和音(V)は、ハ長調ならソ・シ・レ。この中のシは音階の第7音、すなわち導音で、主音ドの半音下にあります。半音は最も狭い距離であり、そこへ吸い寄せられる力が強く働きます。さらに第7音を加えて属七の和音(ソ・シ・レ・ファ)にすると、ファはミへ半音で下がりたがるため、二つの半音が同時に主和音を指し示すことになります。これが V から I への進行が決着として聞こえる理由です。

楽譜で属音に着地したら

楽章やフレーズの途中で属和音に落ち着いて止まる場所があれば、それは半終止です。話が途中で切れて「続き」を期待させる感覚が残るため、そこで音楽が終わったように弾いてはいけません。次の句へ渡す意識を持ち、和音を鳴らしきったまま少し前へ張った状態で保つと、続きへの期待が保たれます。

転調の起点にもなる

ある調の属音を新しい調の主音として扱うと、シャープが1つ増える方向へ、つまり五度圏を時計回りに1つ進んだ調へ移ります。ハ長調からト長調への移行がこれです。ソナタ形式の提示部で第1主題から第2主題へ移るとき、長調の曲では属調へ行くのが基本形とされてきました。属調は最も近い親戚のような調であり、離れすぎないまま景色を変えられます。

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