🎵 おんがく手帳

1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

← 辞典にもどる

Leading tone

導音(リーディング・トーン)

理論 🌐 英語

意味

主音の半音下の音

解説

音階の第7音で、主音の半音下にある音。ハ長調ならシ。主音との距離が半音しかないため、そこへ吸い寄せられるような強い方向性を持ちます。この引力が調の中心を感じさせる仕組みそのものであり、短調でこの音を半音上げて導音を作るのが和声的短音階です。

導音は音階の第7音、主音の半音下にある音です。ハ長調ならシ。この音の働きは、調の中心がどこにあるかを聴き手に感じさせる仕組みそのものです。

半音の引力

導音と主音のあいだは半音しか離れていません。半音は西洋音楽の音階における最小の距離で、これ以上狭められないところまで近づいた状態です。近ければ近いほどそこへ収まりたい力が強く働くため、導音が鳴ると次に主音が来ることを聴き手は予想します。この予想が成立していることが、調性が機能している状態です。「導く音」という名前は、主音へ導くという役割から来ています。

短調では導音が最初から存在しない

自然短音階では、第7音と主音のあいだが全音離れています。イ短調ならソとラで、半音ではありません。そのため主音への引力が弱く、素朴で古風な響きになります。この引力を取り戻すために第7音を半音上げたものが和声的短音階で、イ短調ならソ♯を使います。短調の曲で臨時記号のシャープが頻繁に出てくるのは、多くの場合これが理由です。

楽譜でこの音を見たら

導音は次に主音へ進むことを前提に書かれている音です。したがって、そこで音量を落としたり切ったりすると、進行が途中で止まってしまいます。少し張りを持たせて、次の主音へ音を渡す意識で扱います。逆に、導音が主音へ行かずに別の音へ動く箇所は、作曲者が意図的に予想を外している場所です。そこは目立たせる価値があります。

呼び名について

日本語では導音、英語では leading tone(アメリカ)または leading note(イギリス)と呼ばれます。同じ音を指す語で、意味の違いはありません。

混同しやすい用語

❤️ 関連する理論用語

← 辞書のトップへ戻る