Dominant seventh
ぞくしちのわおん
意味
属七の和音
解説
属音(第5音)を根音とする七の和音で、ハ長調ならソ・シ・レ・ファ。内部に三全音を含むため強い不安定さを持ち、主和音へ解決しようとする力がきわめて強くなります。調をはっきり示す働きがあり、転調の合図としても使われる、和声の中心的な存在です。
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ぞくしちのわおん
属七の和音
属音(第5音)を根音とする七の和音で、ハ長調ならソ・シ・レ・ファ。内部に三全音を含むため強い不安定さを持ち、主和音へ解決しようとする力がきわめて強くなります。調をはっきり示す働きがあり、転調の合図としても使われる、和声の中心的な存在です。
属七の和音は、調をはっきり示す最も強力な和音です。ハ長調ならソ・シ・レ・ファ。この4音が鳴った瞬間、聴き手は次にハ長調の主和音が来ることを予感します。
属七の和音が強い方向性を持つ理由は、その中に三全音(シとファ)を含んでいるからです。この2音はきわめて不安定で、シは半音上のドへ、ファは半音下のミへ動こうとします。両方が同時に解決すると、ちょうど主和音(ド・ミ・ソ)の構成音になります。つまり和音そのものに、次の行き先が書き込まれているわけです。
長三和音や短三和音は複数の調に属しうるため、単独では調を決められません。しかし属七の和音は、その形が現れるのが1つの調に限られます。だからこそ、転調の合図として使われます。新しい調の属七を鳴らせば、聴き手はその瞬間から新しい調で聴きはじめます。ポピュラー音楽でセクションが切り替わる直前によく置かれるのも同じ理由です。
ピアノ
4音すべてを均等に鳴らすと濁ります。三全音の2音をやや控えめにすると、解決したときの効果が際立ちます。
弦楽器
合奏では、導音を高め、第7音を低めに取ると、解決の方向がはっきり聞こえます。
管楽器
和音の中で自分が三全音のどちらを担当しているかを把握し、解決先へ向かう意識を持って吹きます。
モーツァルト ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545
教科書的な属七から主和音への進行が、曲の随所に現れます。