Perfect cadence
かんぜんしゅうし
意味
完全終止(V-I)
解説
属和音から主和音へ進む終止で、最も強い決着感を持ちます。さらに両方の和音が基本形で、旋律が主音で終わるとき、完全終止と呼ばれます。曲や大きな段落の終わりに置かれ、「ここで終わる」ことを聴き手に明確に伝えます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
かんぜんしゅうし
完全終止(V-I)
属和音から主和音へ進む終止で、最も強い決着感を持ちます。さらに両方の和音が基本形で、旋律が主音で終わるとき、完全終止と呼ばれます。曲や大きな段落の終わりに置かれ、「ここで終わる」ことを聴き手に明確に伝えます。
完全終止は属和音から主和音へ進む終止で、最も強い決着感を持ちます。「ここで終わる」ことを聴き手に明確に伝えます。
属和音には導音が含まれ、属七の和音にすれば三全音も含まれます。これらが主和音へ向かって解決することで、決着の感覚が生まれます。ハ長調ならソ・シ・レ(+ファ)からド・ミ・ソへ。シがドへ半音上がり、ファがミへ半音下がる動きが、この終止の力の源です。
英語では authentic cadence(正格終止)と perfect cadence が区別されることがあります。V-I の進行であれば正格終止で、そのうえで両方の和音が基本形(根音が最低音)にあり、旋律が主音で終わるものを完全終止と呼びます。旋律が主音以外で終われば決着の力が弱まり、不完全終止として扱われます。用語の区別は教科書や言語圏によって揺れがあるため、実際に和音がどう配置されているかを見るのが確実です。
この終止は決着を示す場所なので、そこへ向かってフレーズを収める必要があります。しかし曲の途中にある完全終止をすべて曲の終わりのように扱うと、音楽が何度も止まってしまいます。段落の終わりなのか楽章の終わりなのかを見極め、収め方の深さを変えることが求められます。属和音から主和音へ移るときにわずかな時間を取るかどうかも、決着の重さを調整する手段です。
共通
曲の最後の完全終止だけを取り出し、和音が変わる瞬間にわずかに間を作ると、決着感がより明確に伝わります。
古典派交響曲の終楽章
ほぼ例外なく完全終止で締めくくられ、聴き手に「終わった」ことを明確に伝えます。