Meno mosso
メノ・モッソ
意味
今までより遅く、動きを抑えて
解説
「meno (より少なく)」。急に落ち着きを取り戻したり、内省的なメロディに切り替わる際に指定されます。
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メノ・モッソ
今までより遅く、動きを抑えて
「meno (より少なく)」。急に落ち着きを取り戻したり、内省的なメロディに切り替わる際に指定されます。
Meno mosso は「より少なく動いて」。meno(より少なく)+ mosso(動いた)で、その地点から一段遅いテンポに切り替える指示です。
ritardando が徐々に遅くしていく過程を指すのに対し、meno mosso は指定された地点から新しいテンポに切り替わります。したがって、その手前で遅くしはじめる必要はありません。むしろ直前までテンポを保ち、切り替えを明確にしたほうが、作曲家の意図した対比が出ます。切り替え後のテンポを事前に決めておくことが不可欠です。
数値の指定はないため、演奏者が決めます。目安として、聴き手が「テンポが変わった」と明確に分かる程度の差が必要です。差が小さすぎると、単にもたついたように聞こえます。逆に大きくしすぎると、別の曲が始まったように断絶します。前後の音楽的な関係を見て、対比か連続かを判断してください。
ピアノ
切り替えの1拍前で心の中のテンポを新しいほうへ切り替えておくと、頭の音から安定します。
弦楽器
テンポが変わると弓の配分も変わります。切り替え後の配分を別途決めておいてください。
管楽器
遅くなるとブレスが持たなくなる場合があります。切り替え直前にブレスを取る設計も検討します。
ショパン 幻想即興曲
中間部への切り替えが、テンポの対比そのものを構造にしています。
チャイコフスキー「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
場面ごとのテンポの切り替えが、踊りの性格を描き分けます。