Through-composed
通作形式
意味
曲全体を通して新しい旋律が展開される形式
解説
有節形式とは反対に、歌詞の内容に応じて旋律が絶えず変化していく。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
通作形式
曲全体を通して新しい旋律が展開される形式
有節形式とは反対に、歌詞の内容に応じて旋律が絶えず変化していく。
Through-composed(通作形式)は、歌曲において楽曲全体を通して新しい旋律が展開され、同じ旋律が繰り返されない形式。
有節形式が同じ旋律を繰り返すのに対し、通作形式では歌詞の各行、各場面の意味や感情の変化に応じて、旋律や伴奏が絶えず変化していく。これにより、詩の細部の描写により忠実な音楽表現が可能になる。
シューベルトをはじめとする19世紀のドイツ・リート(芸術歌曲)で特に発展した手法であり、有節形式との中間的な性格を持つ楽曲も多く存在する。
純粋な通作形式と純粋な有節形式の両極端の間には、旋律の骨格は保ちつつ節ごとに大きく装飾や伴奏を変える「変形有節形式」が広く存在する。実際の歌曲の多くは、この2つの原理のどちらかに完全に属するというより、両者のあいだのどこかに位置づけられる。
声楽・ピアノ伴奏
旋律が繰り返されない代わりに、拠りどころとなる型がありません。フレーズごとに歌詞の場面が変わっていることを意識し、場面ごとに音色や間の取り方を変えることが表現の核になります。
シューベルト「魔王」
語り手・父・子・魔王という4つの役を1人の歌手が声色を変えて歌い分けながら、旋律が絶えず変化していく、通作形式の代表作として知られます。