Anacrusis
アナクルーシス
意味
アウフタクト、弱起
解説
曲やフレーズが小節の1拍目からではなく、その前の弱拍から始まること。日本語では「弱起」、ドイツ語由来の「アウフタクト」でも呼ばれます。この場合、曲の最後の小節が短くなり、冒頭と合わせて1小節分になるのが慣習です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
アナクルーシス
アウフタクト、弱起
曲やフレーズが小節の1拍目からではなく、その前の弱拍から始まること。日本語では「弱起」、ドイツ語由来の「アウフタクト」でも呼ばれます。この場合、曲の最後の小節が短くなり、冒頭と合わせて1小節分になるのが慣習です。
アウフタクトは、曲やフレーズが小節の1拍目ではなく、その前の弱拍から始まることです。日本語では「弱起」と呼びます。
英語では anacrusis、ドイツ語由来の Auftakt(アウフタクト)でも呼ばれ、日本では後者が定着しています。pickup(ピックアップ)という言い方もあります。いずれも同じものを指します。
アウフタクトで始まる曲では、冒頭の小節が拍子記号どおりの長さに足りません。慣習として、曲の最後の小節を同じ分だけ短くし、冒頭と合わせて1小節分になるように書きます。4分の4の曲が4分音符1つで始まっていれば、最後の小節は3拍で終わります。この対応が取れていることが、アウフタクトである証拠にもなります。
アウフタクトの音は、次に来る1拍目へ向かう途中の音です。ここを強く弾くと、そこが小節の頭のように聞こえてしまい、拍節の感覚が1拍ずれます。軽く扱い、重心を次の音に置くのが基本です。指揮では、この拍を振ることで奏者に開始の合図を出します。
曲の冒頭に限らず、フレーズが小節線をまたいで始まる箇所は同じ扱いになります。旋律の区切りが小節線と一致していない曲では、どこがフレーズの頭なのかを見極める必要があります。小節線はフレーズの区切りではなく、拍の重心を示す線です。
オーケストラ全般
アウフタクトの音を軽く出すには、その前にわずかに間を置き、次の1拍目へ向かう方向をあらかじめ体で示しておくと、演奏者間でずれずに揃います。
ベートーヴェン 交響曲第5番 第1楽章冒頭
「動機」は8分休符に続く3つの短い音符から始まり、その音符群がアウフタクトとして長い音へ向かいます。世界で最もよく知られたアウフタクトの例の一つです。