Bicinium
ビチニウム
意味
二声の対位法的楽曲
解説
ルネサンス期の二重唱・二重奏。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ビチニウム
二声の対位法的楽曲
ルネサンス期の二重唱・二重奏。
Bicinium(ビチニウム)は、2声で書かれた対位法的な楽曲。ルネサンス期に、対位法の教材としても用いられました。
bi(2つの)+ canere(歌う)に由来し、2つの声部だけで構成される曲を指します。声部が2つしかないため、和声で補うことができず、旋律線そのものの良さと2声の絡み合いだけで音楽を成立させなければなりません。この制約から、対位法を学ぶ教材として重用されました。
2声では、どちらかが伴奏に回ることはありません。常に両方が主役であり、互いの動きを聴き合う必要があります。片方が動いているときは他方が静止する、といった役割の交替が頻繁に起こるため、その受け渡しを明確にすることが演奏の中心的な課題になります。
鍵盤・アンサンブル
2声のみのシンプルな書法だからこそ、各声部の独立性がはっきり聞こえるよう、声部ごとに音色や強弱を分けます。
ゲオルク・ラウ編「ビチニア集」(1545年)
各国のビチニウムを集めた出版譜で、対位法教材として広く用いられました。