Encore
アンコール
意味
「もう一度」、再演
解説
演奏終了後の喝采に応えて披露される小品。奏者と聴衆が一体となり、演奏会の余韻を楽しむ特別な時間です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
アンコール
「もう一度」、再演
演奏終了後の喝采に応えて披露される小品。奏者と聴衆が一体となり、演奏会の余韻を楽しむ特別な時間です。
アンコールは、演奏会の本編が終わった後に追加で演奏される曲です。フランス語の「もう一度」に由来しますが、この用法は英語圏で定着したものです。
encore はフランス語で「もう一度、まだ」を意味する副詞です。しかしフランスでこの語を追加演奏の意味で使う慣習はなく、フランス語では bis(ラテン語由来で「2回」)が用いられます。英語圏で定着した用法が、日本にもそのまま入っています。
もともとは、気に入った曲をその場で再演させることを求める掛け声でした。オペラの上演中にアリアを繰り返させることが行われた時代があり、これが原義に近い形です。現在の演奏会では、本編と別の曲を追加する形が一般的で、原義から離れています。
本編との関係で選ばれます。重い作品の後に軽い小品を置いて緊張を解く、あるいは本編の作曲家に関わる作品を選ぶといった判断があります。あらかじめ用意されていることが通例ですが、聴衆の反応によって変えられることもあります。演奏会の構成の一部として機能します。
ピアノ
アンコールで演奏する小品は、本編の緊張を解く役割を持つことが多いため、技巧を誇示するより、聴衆がすでに知っている旋律をゆったりと歌わせるつもりで弾くと、演奏会全体の締めくくりにふさわしい効果が生まれます。
ホロヴィッツ、シューマン《トロイメライ》をアンコールで演奏(1986年モスクワ)
1925年以来61年ぶりとなったモスクワでの演奏会で、ホロヴィッツはシューマン《子供の情景》第7曲《トロイメライ》をアンコールとして演奏しました。本編とは別に、聴衆との関係の中で選ばれる小品というアンコールの性格を示す例として知られます。