Cadenza
カデンツァ
意味
独奏の即興的見せ場
解説
オーケストラが止まり、ソリスト一人で華麗なテクニックを披露する自由な箇所。
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カデンツァ
独奏の即興的見せ場
オーケストラが止まり、ソリスト一人で華麗なテクニックを披露する自由な箇所。
Cadenza は cadenza(終止)と同じ語で、協奏曲などで独奏者が伴奏なしに演奏する装飾的な部分。もともとは終止の直前に置かれた即興の場でした。
カデンツァは、楽章の終わりに向かう終止形の途中で音楽を一度止め、独奏者が自由に演奏する部分です。和声的には、主和音の第二転回形の上で待機している状態が続き、カデンツァが終わると属和音から主和音へ進んで楽章が閉じます。つまりカデンツァは、一つの終止が長く引き延ばされた中に置かれた別世界です。
モーツァルトの時代まで、カデンツァは独奏者が即興で演奏するものでした。楽譜にはフェルマータの付いた和音だけが書かれ、中身は演奏者に委ねられます。ベートーヴェンは自作のカデンツァを書き残し、以降は作曲家が書いたものを演奏するのが一般的になりました。現在でも、複数の作曲家によるカデンツァから選んだり、自作したりすることがあります。
良いカデンツァは、その楽章に現れた主題や動機を素材として展開します。無関係な技巧の羅列ではなく、楽章を振り返り、別の角度から照らし直す部分だと考えると、選曲や自作の指針になります。長さも重要で、長すぎると楽章の均衡が崩れます。
独奏楽器
伴奏がないためテンポの基準がありません。自分の中に拍を持ち続けないと、形が失われます。
合奏
カデンツァの終わりのトリルが、オーケストラの再開の合図になります。全員がそこを聴いています。
モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 第1楽章
ベートーヴェンが書いたカデンツァが広く演奏されています。
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
多数のカデンツァが存在し、どれを選ぶかが演奏解釈の一部になります。