Cadence
ケイデンス(終止)
意味
和音の終結定型
解説
物語が句点を打つ。音楽の句切れ目を示す、和音進行の決まり切った形です。
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ケイデンス(終止)
和音の終結定型
物語が句点を打つ。音楽の句切れ目を示す、和音進行の決まり切った形です。
Cadence(終止形)は、和音の進行によって音楽に句読点を打つ定型。文章における読点や句点にあたるもので、曲の構造はこれによって区切られます。
音楽は音符が連なっているだけでは、どこが区切りか分かりません。終止形は、特定の和音進行によって「ここで一区切り」を示します。強い決着を示す完全終止は句点、続きを予感させる半終止は読点にあたります。楽曲分析でまず終止形を探すのは、それが文章の句読点を探すのと同じ作業だからです。
属和音から主和音へ進む完全終止が最も強い決着。下属和音から主和音へ進む変格終止は柔らかく、余韻を残します。属和音で止まる半終止は続きを期待させ、属和音から主和音以外へ進む偽終止は予想を裏切ります。この4つを聴き分けられるようになると、曲の構造が耳で追えるようになります。
終止形が書かれていても、演奏でそれが伝わらなければ意味がありません。完全終止では最後の和音をわずかに長めに、半終止では余韻を残して次へ渡す、といった処理で区切りの強さを表現します。すべての終止を同じ重さで扱うと、文章がすべて句点で終わっているように単調になります。
共通
楽譜の終止形に印を付け、それぞれの強さを段階的に決めてから通します。
ピアノ
終止の直前でペダルを整理すると、和音の変化がはっきり聞こえます。
バッハ コラール
各フレーズが終止形で区切られ、歌詞の句読点と一致しています。