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Espressivo

エスプレッシーヴォ

表情 🌐 イタリア語

意味

表情豊かに

解説

演奏者の個性を最大限に発揮し、感情を音に乗せる指示。音量の変化や微妙な「溜め」を使い、心に訴えかける演奏を目指します。

Espressivo は「表情豊かに」。ただし、これは「気持ちを込めて」という漠然とした指示ではなく、変化をつけよという具体的な要求です。

表情とは「変化」のこと

同じ音量、同じ音色、同じテンポで最後まで演奏すれば、どれだけ感情を込めても表情豊かには聞こえません。聴き手が表情を感じるのは、何かが変化したときです。espressivo と書かれていたら、この区間で何を変えるのかを具体的に決めてください。音量なのか、音色なのか、テンポのわずかな揺れなのか。決めずに弾くと、ただ大きくなるだけになりがちです。

やりすぎの境界

espressivo は過剰になりやすい指示でもあります。目安として、テンポの揺れは聴き手が「揺れている」と意識しない範囲に収めると、自然な表情になります。意識されるほど揺らすと、表情ではなく演奏者の主張として聞こえます。迷ったら、まず音量の変化だけで espressivo を作り、それでも足りないときにテンポへ手をつけるという順序が安全です。

演奏のヒント

ピアノ

テンポではなく音量と音色で作るほうが、様式を外しにくく効果的です。内声を少し出すだけでも表情が変わります。

弦楽器

ビブラートの速さと幅を、フレーズの中で変化させます。一定のビブラートは無表情に聞こえます。

管楽器

音の立ち上がりを音符ごとに変えます。すべて同じタンギングだと、音量を変えても平板なままです。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第1楽章

同じ旋律が繰り返されるたびに表情を変える必要があり、espressivo の意味がよく分かります。

ブラームス 間奏曲 作品118-2

音量の幅は狭いのに表情が豊かに感じられる、変化の作り方の見本です。

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