Cantabile
カンタービレ
意味
歌うように、表情豊かに
解説
楽器を人間の声のように響かせること。旋律の抑揚(イントネーション)を意識し、一音一音に呼吸を持たせることが大切です。
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カンタービレ
歌うように、表情豊かに
楽器を人間の声のように響かせること。旋律の抑揚(イントネーション)を意識し、一音一音に呼吸を持たせることが大切です。
Cantabile は cantare(歌う)から派生した語で、「歌うことのできる」が原義。楽器に、声のように振る舞うことを求める指示です。
抽象的に聞こえる指示ですが、実際にやるべきことははっきりしています。第一にブレスです。歌手は必ず息を吸う場所があり、そこがフレーズの切れ目になります。楽器でも同じ場所を決めると、旋律に呼吸が生まれます。第二に、一つのフレーズには必ず頂点があります。どの音がいちばん高い場所なのかを決め、そこへ向かって自然に増していく。この二つを決めるだけで、演奏は目に見えて変わります。
cantabile と書かれたパートを歌わせるには、それ以外のパートが伴奏に徹する必要があります。ピアノなら、旋律を弾く手と伴奏の手で音量差をはっきりつけること。アンサンブルなら、旋律以外が一段引くこと。旋律側の努力だけでは cantabile にならず、まわりが引いてはじめて浮かび上がります。
ピアノ
旋律の指だけ深く、伴奏の指は浅く。同じ手で両方を弾く場合は、手の重心を旋律側へ寄せます。
弦楽器
ビブラートを音符ごとに切らず、フレーズを通してかけ続けると、声に近い持続感が出ます。
管楽器
すでに息で歌っているので、あとは音量の設計です。フレーズの頂点を決め、そこへ向けて息を配分します。
ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章
Adagio cantabile。歌わせる対象がはっきりしており、cantabile の教材としてよく使われます。
チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」
曲名そのものが cantabile。旋律以外が徹底して引いています。