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Cantabile

カンタービレ

表情 🌐 イタリア語

意味

歌うように、表情豊かに

解説

楽器を人間の声のように響かせること。旋律の抑揚(イントネーション)を意識し、一音一音に呼吸を持たせることが大切です。

Cantabile は cantare(歌う)から派生した語で、「歌うことのできる」が原義。楽器に、声のように振る舞うことを求める指示です。

「歌う」とは具体的に何か

抽象的に聞こえる指示ですが、実際にやるべきことははっきりしています。第一にブレスです。歌手は必ず息を吸う場所があり、そこがフレーズの切れ目になります。楽器でも同じ場所を決めると、旋律に呼吸が生まれます。第二に、一つのフレーズには必ず頂点があります。どの音がいちばん高い場所なのかを決め、そこへ向かって自然に増していく。この二つを決めるだけで、演奏は目に見えて変わります。

伴奏との関係

cantabile と書かれたパートを歌わせるには、それ以外のパートが伴奏に徹する必要があります。ピアノなら、旋律を弾く手と伴奏の手で音量差をはっきりつけること。アンサンブルなら、旋律以外が一段引くこと。旋律側の努力だけでは cantabile にならず、まわりが引いてはじめて浮かび上がります。

演奏のヒント

ピアノ

旋律の指だけ深く、伴奏の指は浅く。同じ手で両方を弾く場合は、手の重心を旋律側へ寄せます。

弦楽器

ビブラートを音符ごとに切らず、フレーズを通してかけ続けると、声に近い持続感が出ます。

管楽器

すでに息で歌っているので、あとは音量の設計です。フレーズの頂点を決め、そこへ向けて息を配分します。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章

Adagio cantabile。歌わせる対象がはっきりしており、cantabile の教材としてよく使われます。

チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」

曲名そのものが cantabile。旋律以外が徹底して引いています。

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