Falsetto
ファルセット
意味
裏声(仮声)
解説
地声とは異なる、頭のてっぺんから抜けるような高い声。繊細で透明感のある表現や、超高音域のカバーに使用します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ファルセット
裏声(仮声)
地声とは異なる、頭のてっぺんから抜けるような高い声。繊細で透明感のある表現や、超高音域のカバーに使用します。
Falsetto(ファルセット)はイタリア語で falso(偽りの)の縮小形で、「小さな偽りの声」の意。声帯全体ではなく縁の部分だけを振動させて出す、地声(モーダルボイス)とは発声機構の異なる高い声域を指す。
通常の地声(モーダルボイス)では声帯全体が厚みを保ったまま振動するのに対し、ファルセットでは声帯の縁だけが薄く振動し、声帯全体はしっかり閉じきらない。このため地声より息が多く混じり、細く軽い音色になる。「偽り」という呼び名は、地声と異なる発声機構で出るこの声を、本来の声ではないと捉えた歴史的な見方に由来する。
地声とファルセットの境目(passaggio と呼ばれる移行域)をどう滑らかに越えるかは、男声にとって重要な技術的課題になる。ポップスやカウンターテナーの歌唱では、この切り替えを目立たせず地声のように扱う技術(ヘッドボイスとの融合)が磨かれてきた。
声楽(男声)
曲全体をファルセットで歌う場合、声帯の縁だけで振動を保ち続けるため息の量が地声より多く必要になります。フレーズの長さに応じて息継ぎの位置を通常より細かく設計しておくことが安定した音色を保つ鍵です。
ビー・ジーズ「ステイン・アライヴ」(1977年)
「Life's going nowhere, somebody help me」の一節で1オクターブ下げる箇所を除き、曲全体をバリー・ギブがファルセットで歌う作品です。ギブは別の曲の録音中にこの声を発見し、「1曲まるごとファルセットで歌えることに気づいた」と語っており、以後グループの代名詞となりました。