Trill
トリル
意味
2音を高速で往復させて震わす
解説
主音とその上の音を細かく、素早く反復。装飾として音楽に華やかさや、鳥のさえずりのような質感を与えます。
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トリル
2音を高速で往復させて震わす
主音とその上の音を細かく、素早く反復。装飾として音楽に華やかさや、鳥のさえずりのような質感を与えます。
Trill(tr)は、書かれた音とその2度上の音を素早く交互に演奏する装飾。速さより、どの音から始めてどう終わるかが重要です。
これは時代によって異なります。バロックから古典派前期にかけては、上の音(補助音)から始めるのが原則でした。ロマン派以降は、書かれた音から始めるのが一般的になります。したがって、作曲家と時代を確認せずに一律に処理すると、様式から外れます。判断に迷う場合は、その音がどの和音に属しているかを見ると、どちらが自然かが分かります。
多くのトリルには終止形(ターン)が付き、次の音へ滑らかに接続します。楽譜に小さな音符で書かれている場合はそれに従いますが、書かれていなくても補うのが慣習という場面があります。トリルは終わり方が決まっていないと、途中で回数が合わなくなり、次の音に飛び込むことになります。まず終わりを決め、そこから逆算して回数を決めてください。
速く回すことより、粒がそろっていることのほうが美しく聞こえます。速度を上げると多くの場合むらが出るため、確実に均等に回せる速さを選ぶのが実践的です。ゆっくりから始めて徐々に速める練習が有効です。
ピアノ
指を高く上げず、鍵盤に近い位置で細かく動かします。使う指の組み合わせを変えるだけで回しやすくなることがあります。
弦楽器
押さえる指の動きだけで作ります。弓は一定に保ち、トリルにつられて揺れないよう注意します。
管楽器
運指によってはトリル専用のキーがあります。通常の運指では困難な組み合わせは、代替運指を調べてください。
ベートーヴェン ピアノソナタ第32番 第2楽章
長大なトリルが持続する中で旋律が進む、技術的にも音楽的にも難所です。
バッハ「ゴルトベルク変奏曲」
バロックの装飾法が随所に現れ、開始音の扱いが様式判断の練習になります。