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Mordent

モルデント

奏法 🌐 ドイツ語

意味

隣接する下の音との速い往復

解説

音の開始にアクセントをつける装飾。

Mordent は mordere(噛む)から来た語で、書かれた音と隣接音を素早く1往復する装飾。短く鋭いアクセントとして働きます。

上か下か

記号が波線だけなら上の音へ往復し、波線に縦線が入っていれば下の音へ往復します。前者を単に mordent(またはプラルトリラー)、後者を inverted mordent と呼ぶ流儀もありますが、用語の使い方は地域や時代で揺れがあります。演奏する版の凡例を確認するのが確実です。

装飾ではなくアクセント

mordent は「噛む」という原義が示すとおり、その音に鋭さを与えるための装飾です。ゆっくり丁寧に弾くと、装飾音符の羅列になってしまいます。3つの音(主音・隣接音・主音)をひとまとまりの発音として、素早く処理するのが基本です。テンポが速い曲では、実質的に単なるアクセントとして聞こえるくらいで構いません。

演奏のヒント

ピアノ

3音を一つの動作で処理します。指を個別に動かそうとすると間に合いません。

弦楽器

左手だけで作り、弓は一定に保ちます。弓を分けると装飾ではなく別の音になります。

管楽器

運指の往復のみで、タンギングは最初の1回だけ与えます。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

バッハ「インヴェンション」

装飾記号の扱いを学ぶ標準的な教材で、mordent が頻出します。

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