Marcato
マルカート
意味
はっきりと、一音一音を力強く
解説
一つ一音にアクセントを置き、聴衆の心に打ち込むように。行進曲やドラマチックな主題の提示で不可欠です。
1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
マルカート
はっきりと、一音一音を力強く
一つ一音にアクセントを置き、聴衆の心に打ち込むように。行進曲やドラマチックな主題の提示で不可欠です。
Marcato は marcare(印をつける)から来た語で、「際立たせて」。音を強くする指示ではなく、輪郭をはっきりさせる指示です。
marcato を「強く」と解釈すると、ただ音量が上がるだけで、意図した効果が出ません。求められているのは一音ずつの始まりが明確に聞き取れる状態です。音量が同じでも、発音の立ち上がりを鋭くすれば marcato に聞こえます。逆に、音量を上げても発音がぼやけていれば、marcato にはなりません。
marcato は音の長さについては何も指定していません。したがって、切り離すべきか保つべきかは、周囲の書き方から判断します。スラーの中に marcato があれば、つなぎながら一音ずつ際立たせるという意味になります。この場合、staccato のように切ってしまうと、作曲家の指示から外れます。
ピアノ
打鍵の速度を上げ、深さは変えません。深く押し込むと重くなり、輪郭ではなく鈍さが出ます。
弦楽器
弓を弦に置いてから引き始めます。空中から弓を落とすのではなく、圧をかけた状態から動かすのが要点です。
管楽器
タンギングを明確にしつつ、息の流れは切らないこと。息まで区切ると marcato ではなく staccato になります。
ムソルグスキー「展覧会の絵」より「プロムナード」
歩みを感じさせる輪郭が、音量ではなく発音で作られています。
ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「熱情」第3楽章
切らずに際立たせる marcato の扱いが問われます。