Flute
フルート
意味
木管楽器の一種
解説
横笛。澄んだ高音と、小鳥のさえずりのような軽快なパッセージが特長です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
フルート
木管楽器の一種
横笛。澄んだ高音と、小鳥のさえずりのような軽快なパッセージが特長です。
Flute(フルート)は木管楽器の一種だが、リードを持たない点でオーボエやクラリネットと大きく異なる。歌口の鋭い縁に息を吹きつけ、空気の流れそのものを振動させて音を出す。
歌口(アンブシュアホール)の鋭い縁に息の帯を吹き当てると、気流が縁の内側と外側に交互に剥離しながら渦を作り、振動が生まれる。これをエア・リード(air reed)と呼ぶ。リード楽器のように振動する部品が別にあるのではなく、奏者の息の角度と速さそのものが発音源になるため、音色や音程の安定は唇の使い方に大きく依存する。
19世紀にドイツの発明家テオバルト・ベームが、音響的に理想とされる位置に音孔を開け直し、指の届かない孔もリング・キーとロッドの機構で連動して開閉できるように設計し直した。この「ベーム式」機構により均質な音色と正確な音程が得やすくなり、以後の木管楽器全般のキー設計にも影響を与えている。
フルート
エア・リードは息の角度と速さで音色が大きく変わるため、無伴奏に近い独奏箇所では、輪郭をはっきりさせるより息の量を絞って霞むような音色を作ると、調性感の曖昧さと呼応した表現になります。
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」(1894年)冒頭の独奏
嬰ハから減5度下のトへ半音階的に下降し、また上りかえる無伴奏フルートの旋律で始まります。どの調にも定まらず漂うこの旋律は、管弦楽曲でもっとも有名な独奏の一つとされます。