Form
フォーム(形式)
意味
音楽の全体的な構成
解説
物語の設計図。ソナタ形式、変奏曲形式など、時間の流れに秩序と意味を与えます。
1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
フォーム(形式)
音楽の全体的な構成
物語の設計図。ソナタ形式、変奏曲形式など、時間の流れに秩序と意味を与えます。
形式は、楽曲全体の構成です。時間の流れの中でどの素材がどの順序で現れるかという設計を指します。
形式を作る基本的な操作は、同じものを繰り返すことと、違うものを置くことです。この2つの組み合わせで構造が生まれます。A-B-A のような形は、対比を挟んで戻ることでまとまりを作ります。聴き手が構造を把握できるのは、繰り返しによって既知のものと認識できる部分があるからです。
二部形式、三部形式、ロンド形式、変奏曲形式、ソナタ形式、フーガなどがあります。それぞれ、素材の配置と調の関係に特徴があります。ソナタ形式では、提示部で調の対立が作られ、展開部を経て再現部で解消されるという構造が基本になります。
実際の作品は、教科書的な形式の図に完全に一致するとは限りません。形式の名称は、多数の作品から共通点を抽出した後世の分類です。作曲者が図に従って書いたのではなく、慣習として共有された枠を各自が扱った結果です。したがって作品を分析するときは、図に当てはめることより、その作品でどう扱われているかを見ることが重要になります。
形式が分かると、いまどの部分を弾いているかが分かります。提示部と再現部で同じ素材が現れるとき、2回目をどう扱うかは形式上の位置によって決まります。区切りの深さも、それが小さな段落か大きな部分の終わりかで変わります。形式の把握は、時間の配分を決める作業に直結します。