Mannheim sigh
マンハイムの溜息
意味
下降する2度のアクセント
解説
ため息をつくような、感情的な下降2度フレーズ。古典派の優雅な哀愁を表現する重要な語彙です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
マンハイムの溜息
下降する2度のアクセント
ため息をつくような、感情的な下降2度フレーズ。古典派の優雅な哀愁を表現する重要な語彙です。
Mannheim sigh(マンハイムの溜息)は、下降する2度の音型に、前の音へアクセントを置くことでため息のような効果を生む古典派の音型。18世紀のマンハイム楽派の管弦楽様式と結びつけて呼ばれる。
通常のアクセントが小節や拍の頭に置かれるのに対し、マンハイムの溜息では下降する2音のうち前の音(多くは非和声音である前打音・掛留音)に重みが置かれ、後の音へ抜けるように収まる。この重心の位置がずれることで、ため息をつくような脱力感が生まれる。
弦楽器(旋律パート)
下降する2音の前打音に重みを置く場合、後ろの音へ移る瞬間に弓の圧力や息の勢いをすっと抜くことで、力尽きるような脱力感が生まれます。前の音を強めるだけで抜かないと、単なるアクセントになってしまいます。
ヨハン・シュターミッツ 交響曲 変ホ長調 第1楽章 第67〜70小節
マンハイム楽団を率いたシュターミッツの作品にみられる、下降する2音の前の音に重みを置く「溜息」の音型の具体例として挙げられます。同じマンハイム楽派が生んだ効果には、急速に上行する「マンハイム・ロケット」や、全奏者が徐々に音量を増していく長大なクレッシェンドもあり、当時の聴衆を驚かせたと伝えられています。