Melisma
メリスマ
意味
一つの音節に多くの音を当てる歌唱
解説
言葉の意味よりも、旋律の流麗さや感情の揺れを強調します。グレゴリオ聖歌から現代ポップスまで見られる技法です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
メリスマ
一つの音節に多くの音を当てる歌唱
言葉の意味よりも、旋律の流麗さや感情の揺れを強調します。グレゴリオ聖歌から現代ポップスまで見られる技法です。
Melisma(メリスマ)はギリシャ語で「歌、旋律」を意味する melos に由来する語で、一つの音節に複数の音をあてて歌う様式を指す。
通常の歌唱では一音節に一つの音を対応させるが、メリスマでは一音節の母音の上で旋律が自由に展開する。歌詞の意味の伝達よりも、旋律そのものの流麗さや感情の高まりを表すことに重心が置かれる。
中世のグレゴリオ聖歌ではアレルヤ唱などにメリスマが多用され、宗教的な陶酔感を表す手段となった。ルネサンス以降のポリフォニー声楽曲、バロックのオペラのアリア、そして現代のR&Bやポップスのボーカルアドリブに至るまで、時代と様式を超えて使われ続けている技法である。
声楽(ポップス・R&B)
一つの母音の上で音を細かく動かすメリスマ的な装飾は、装飾そのものを目的化すると歌詞の意味が失われます。核となる旋律の輪郭をまず明確に歌えるようにしてから、装飾を足していく順序で練習すると崩れにくくなります。
マライア・キャリー「ビジョン・オブ・ラヴ」(1990年)
ゴスペルで長く用いられてきたメリスマを、ポップスの主要な歌唱様式として広めた作品とされます。この曲以降、多くの女性R&Bシンガーやオーディション番組の歌唱様式に大きな影響を与えたと評されています。