Moderato
モデラート
意味
適度な、中くらいの速さ
解説
速すぎず、遅すぎず、最も中立的な速度。演奏者の解釈によって幅が出るテンポでもあります。
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モデラート
適度な、中くらいの速さ
速すぎず、遅すぎず、最も中立的な速度。演奏者の解釈によって幅が出るテンポでもあります。
Moderato は「中くらいの速さで」。moderare(節度を保つ)から来た語で、速すぎず遅すぎない、節度ある状態を指します。
moderato は単独で使われることもありますが、実際には Allegro moderato、Andante moderato のように他の速度用語に添えられる形が多く見られます。この場合の moderato は「行きすぎないように」という抑制の指示です。Allegro moderato は「速く、ただし節度をもって」であり、Allegro より遅めに解釈します。
最も中立的な速度であるため、moderato と書かれただけでは音楽の性格が決まりません。そのぶん、拍の重心の置き方、アーティキュレーション、フレーズの作り方といった要素が演奏の印象を決定します。テンポを決めて満足せず、この曲がどんな性格なのかを別途決める必要がある、と考えてください。
ピアノ
中庸なテンポでは指の癖が出やすくなります。音の粒がそろっているか、ゆっくり確認してから戻してください。
弦楽器
弓の配分に余裕があるぶん、無自覚に使いすぎがちです。フレーズ単位で配分を決めておきます。
管楽器
ブレスの余裕があるため、かえって息継ぎの位置が曖昧になります。音楽的な切れ目で取ることを意識します。
シューベルト 即興曲 作品90-3
Andante の指定ですが、中庸なテンポで性格をどう作るかという課題が共通します。
ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章
Adagio sostenuto。速度用語に添えられた語が性格を決める例です。