Prima Donna
プリマ・ドンナ
意味
主役の女性歌手
解説
オペラの中心的な華。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
プリマ・ドンナ
主役の女性歌手
オペラの中心的な華。
Prima Donna は「第一の女性」を意味し、オペラ一座で主役を歌う女性歌手を指す。prima(第一の、女性形)と donna(女性、貴婦人。ラテン語 domina「女主人」に由来)の複合語。
17〜18世紀のオペラ・セリアでは、歌手の序列がはっきりしており、主役の女性歌手が prima donna、その次に位置づけられる役が seconda donna(第二の女性)と呼ばれた。プリマドンナという呼称そのものが、当時の一座の階層構造をそのまま言葉にしたもの。
声楽(ソプラノ)
一座の序列を反映する役柄では、単に技巧を誇示するだけでなく、その役に割り当てられた性格や地位の高さを声の張りと存在感で示すことが、序列そのものを音楽で体現することになります。
ヘンデルのロンドン・オペラ団におけるファウスティーナ・ボルドーニとフランチェスカ・クッツォーニの対立(1720年代)
ともにヘンデルの一座で主役を歌ったこの2人のソプラノの確執は、1727年6月7日、ボノンチーニの歌劇「アスティアナッテ」上演中に舞台上で取っ組み合いになったという逸話で知られます。ただしこの舞台上の乱闘そのものは後世の脚色である可能性も指摘されており、確実なのは観客とロンドンの社交界を二分するほどの激しい人気争いがあったという点です。