Sturm und Drang
シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)
意味
激しい感情の爆発
解説
18世紀後半の思潮。ハイドンの中期交響曲などに見られる、短調の激しく不安定な情熱を描きます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)
激しい感情の爆発
18世紀後半の思潮。ハイドンの中期交響曲などに見られる、短調の激しく不安定な情熱を描きます。
Sturm und Drang(疾風怒濤)は「嵐と衝動」を意味するドイツ語で、1776年に出版されたクリンガーの戯曲の題名に由来する、18世紀後半ドイツの文学運動の呼称。
啓蒙主義の理性偏重への反発として、若きゲーテやシラーらが個人の激しい感情や主観を重んじた1760〜80年代の潮流を指す。理性より情念を、規範より個の衝動を前面に出す姿勢が特徴とされる。
ハイドンの中期の短調交響曲などを「Sturm und Drang 期の作品」と呼ぶ慣習が20世紀の音楽学で広まったが、これはこの文学運動の名を後から音楽作品に当てはめたものであり、当の作品の多くは文学運動の中心的な時期より前に書かれている。文学運動と音楽の激情的な作品群を直接結びつけてよいかどうかは、音楽学者の間で見解が分かれている。
弦楽器(この時期の交響曲)
拍から外れたシンコペーションや駆り立てるようなリズムが多用されるため、伴奏が拍の裏で押し出すように弾くことで、旋律の緊張感を支える推進力になります。
ハイドン 交響曲第45番 嬰ヘ短調「告別」
嬰ヘ短調という当時としては異例の調で書かれ、下降する短調の三和音とシンコペーションが特徴的な、疾風怒濤期を代表する作品です。終楽章では、演奏者が1人ずつ譜面台の灯りを消して退場していくという演出でも知られ、これはエステルハージ侯に楽団員の帰郷を促すためだったと伝えられています。