Zart
ツァルト
意味
優しく、繊細に、柔らかく
解説
DolceやDelicatoに相当。壊れやすいものを扱うような、丁寧で心のこもったタッチを要求します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ツァルト
優しく、繊細に、柔らかく
DolceやDelicatoに相当。壊れやすいものを扱うような、丁寧で心のこもったタッチを要求します。
Zart はドイツ語で「優しく、繊細に」。イタリア語の dolce や delicato に相当し、壊れやすいものを扱うような扱いを求めます。
zart は、柔らかい、傷つきやすい、繊細なという意味を持つ形容詞です。人の肌や若い植物に対しても使われる日常語で、抵抗の少ないもの、力を加えると損なわれるものを指します。したがってこの指示は、音量を落とすことではなく、扱いに注意を要するという質を求めています。
弱く弾いても打鍵や弓が乱暴であれば zart にはなりません。逆にある程度の音量があっても、立ち上がりが穏やかで角がなければこの質は出ます。指や弓が弦や鍵に触れる瞬間の扱いが、この指示に直接対応します。
zärtlich(優しく、愛情深く)という副詞形もあり、こちらは人への愛情という含みが強くなります。sehr zart(非常に繊細に)のように sehr と組み合わせて強められることもあります。
弦楽器・声楽
触れる瞬間の速度を落とし、角のない立ち上がりを作ります。音量を落とすだけで触れ方が乱暴なままだと、zart には聞こえません。
マーラー 交響曲第4番 終楽章
"Sehr zart und geheimnisvoll"(非常に繊細に、神秘的に)という指示があり、zart が壊れやすいものを扱うような繊細さを求める語であることを示す例として知られます。