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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Clavichord

クラヴィコード

奏法 🌐 英語

意味

最も繊細な鍵盤楽器

解説

非常に小さな音だが、鍵盤を揺らすことでヴィブラートをかけられる唯一の鍵盤楽器です。

Clavichord(クラヴィコード)は、鍵盤楽器の中で唯一、発音後も音の高さを揺らすビブラートをかけられる楽器。

タンジェントが弦に触れ続ける

鍵盤を押すと、金属の小片(タンジェント)が弦を下から突き上げ、そのまま弦に接触し続けることで音を出す。ハープシコードのように弦を弾いて離れるのでも、ピアノのようにハンマーで叩いて跳ね返るのでもなく、発音後も鍵盤とタンジェントが弦に触れたままになる、数少ない鍵盤楽器の機構である。

ベーブンクという固有の奏法

タンジェントが弦に触れ続けていることを利用し、鍵盤を押した指の圧力を細かく揺らすことで、弦の張力をわずかに変化させてビブラートをかける奏法をベーブンク(Bebung)と呼ぶ。音量は非常に小さく、大きなホールでの演奏には向かないが、この繊細な表現力ゆえに家庭用の楽器として愛好された。

演奏のヒント

クラヴィコード

ベーブンクをかける際は、鍵盤を押し切った状態から指の圧力だけを細かく揺らします。指を持ち上げたり打ち直したりすると音が途切れてしまうため、鍵盤に触れたまま圧力だけを変化させる感覚をつかむことが要点です。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

C.P.E.バッハ「ロンド」Wq.66、および著書『正しいクラヴィーア奏法試論』(1753年)

このロンドの楽譜にはベーブンクの指示が明記されており、クラヴィコードのために書かれたことを示す具体例として知られます。C.P.E.バッハは著書の中で、ベーブンクをクラヴィコードが当時登場していたピアノフォルテより優れている点の一つとして説明しています。

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