Con fuoco
コン・フオーコ
意味
火のように、激しく
解説
文字通り「火」のような激しさと爆発力。冷静さを失わずに、極限のパッションを音にぶつけます。
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コン・フオーコ
火のように、激しく
文字通り「火」のような激しさと爆発力。冷静さを失わずに、極限のパッションを音にぶつけます。
Con fuoco は「火のように」。fuoco(火)を伴って、という意味で、燃えるような激しさと推進力を求める指示です。
con fuoco を見てテンポを上げたくなりますが、この語自体は速度を指定していません。Allegro con fuoco は Allegro のテンポで、そこに炎のような性格を加えるという意味です。速さで火を表現しようとすると、指定されたテンポから外れ、細部が崩れます。火を作るのは、発音の鋭さ、音量の振れ幅、リズムの張りです。
激しさを求める指示ほど、演奏は崩れやすくなります。con fuoco の箇所でテンポが走り、音が濁ることは非常に多い失敗です。逆説的ですが、拍の骨格を厳しく保ったほうが、聴き手には激しく聞こえます。枠が明確だからこそ、その中で暴れているエネルギーが伝わるためです。
ピアノ
打鍵を速く、しかし腕は脱力して。力を入れると音が硬くなり、火ではなく雑音になります。
弦楽器
弓速を最大まで使い、圧は最後に足します。順序を逆にすると音が潰れます。
管楽器
息のスピードで作ります。量だけを増やすと太くなるだけで、鋭さが出ません。
ショパン 練習曲 作品10-12「革命」
Allegro con fuoco。速度ではなく発音とリズムの張りが火を作ります。
リスト「愛の夢 第3番」中間部
静けさから激情への転換が、con fuoco の性格を際立たせます。