Forte
フォルテ
意味
強く
解説
内面から溢れ出すエネルギーや、確固たる意志。単に力ませるのではなく、楽器全体を鳴らすオープンな響きが理想です。
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フォルテ
強く
内面から溢れ出すエネルギーや、確固たる意志。単に力ませるのではなく、楽器全体を鳴らすオープンな響きが理想です。
Forte は「強く」。ただし原義は「強い」「力のある」で、大きさより力強さを指します。音量を上げることと、力を込めることは同じではありません。
f を見て体に力を入れると、多くの場合まったく逆の結果になります。力みは楽器の振動を妨げるため、押し付けた音は音量が出ないうえ、響きが濁って遠くまで届きません。求められているのは、楽器全体が無理なく鳴っている状態です。「強く出す」ではなく「よく鳴らす」と言い換えると、体の使い方が変わります。
f がすでに出ているのにもっと強く聞かせたい場面では、音量ではなく音色を明るくするほうが効果的です。倍音の多い明るい音は、同じ音量でもはっきり大きく聞こえます。アンサンブルでは、全員が音量を上げるより、旋律を担当するパートだけが音色を変えるほうが、輪郭が失われずに済みます。
ピアノ
腕の重さを使い、指先は固定して支えます。手首から叩きつけると打鍵音だけが目立ち、響きは増えません。
弦楽器
圧より弓速。圧を先に増やすと弦が押さえ込まれて鳴らなくなります。弓を速く長く使うのが基本です。
管楽器
息を強く吹き込むと音程が上ずり、音が割れます。息の量を増やしつつ、口の中の空間を広く保ちます。
ヴェルディ「レクイエム」より「怒りの日」
合唱と大太鼓の f が、力任せではなく響きの厚みで作られている例です。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
冒頭の和音が f へ向かう過程は、力ではなく重さで鳴らす典型です。