Heiter
ハイター
意味
朗らかに、晴れ晴れと
解説
一点の曇りもない明るさ。聴き手の心を明るく照らすような演奏です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ハイター
朗らかに、晴れ晴れと
一点の曇りもない明るさ。聴き手の心を明るく照らすような演奏です。
Heiter はドイツ語で「朗らかに、晴れ晴れと」。天候について「晴れた」という意味でも使われる語です。
ドイツ語の heiter は、人の気分について「朗らかな」を意味し、同時に天候について「晴れた、雲のない」を意味します。この二つは別の用法ではなく、曇りがないという同じ性質を指しています。したがってこの指示は、明るさの中に濁りや影がないことを求めていると読めます。
イタリア語の giocoso(遊び心のある)には冗談の要素があり、brillante(輝かしく)には技巧の華やかさが含まれます。heiter にはそのどちらもありません。曇りのない澄んだ明るさそのものを指す語です。したがって、おどけたり技巧を見せたりする扱いは方向から外れます。
濁りのない響きが求められるため、ペダルで音を混ぜすぎない、低音を重くしない、テンポを重くしないといった扱いになります。音量を上げる指示ではなく、質の指定です。
オーケストラ全般
曇りのなさを保つには、和声を濁らせる楽器の重ね方を避け、各声部の音量のバランスを軽く保ちます。低音を厚く鳴らすと、晴れやかさより落ち着きが前面に出ます。
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第1楽章
楽章名 "Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande"(田舎に着いたときの朗らかな感情の目覚め)に heiter が使われており、曇りのない明るさを描いた作品として知られます。