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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Hemiola

ヘミオラ

奏法 🌐 ギリシャ語

意味

3拍子の中で2拍子のリズムを感じさせる技法

解説

バロックやブラームスで頻出。拍の伸縮による心地よい揺らぎや、終結への「溜め」を作ります。

Hemiola(ヘミオラ)は、3拍子の中に2拍子相当のまとまりを感じさせる、あるいはその逆を感じさせるリズム技法。語源はギリシャ語 hemiolios「全体と半分(3対2の比)」。

3対2の比という語源

ギリシャ語 hemiolios は hemi(半分)と holos(全体)の組み合わせで、「全体に半分を足した量」=3対2の比を意味する。古代ギリシャの音楽理論では、この比は完全5度の周波数比(3:2)を表す用語として使われていた。リズム用語としての hemiola は、その3対2という比の考え方をリズムの領域に転用したもの。

拍の単位を組み替える

例えば4分の3拍子が2小節続く場面で、本来は「強弱弱|強弱弱」と感じられるところを、アクセントの置き方によって「強弱|強弱|強弱」という2拍子的な3つのまとまりに聞こえるように変える。バロック舞曲の終止直前や、ブラームスの室内楽で好んで使われる技法。

演奏のヒント

弦楽器(合奏)

3拍子の中に2拍子的なまとまりを作る場合、実際の拍子記号は変わらないため、指揮者や周囲の奏者と事前にどこでヘミオラになるかを共有しておかないと、アンサンブルが縦にずれてしまいます。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ブラームス 交響曲第3番 第1楽章 第39小節付近

3つの2分音符と1つの付点2分音符という組み合わせで拍の単位を組み替える、ヘミオラの明確な例として挙げられます。ブラームスはこの技法を室内楽でも好んで多用しました。なお、バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」の「アメリカ」はしばしばヘミオラの例として紹介されますが、実際は8分の6拍子と4分の3拍子が交互に切り替わる手法で、2つの拍節が同時に重なるヘミオラとは厳密には異なります。

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