Syncopation
シンコペーション
意味
拍の重心をずらすこと
解説
予期せぬ位置にアクセントを置くことで、心地よい弾みやスリルを音楽に与えます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
シンコペーション
拍の重心をずらすこと
予期せぬ位置にアクセントを置くことで、心地よい弾みやスリルを音楽に与えます。
Syncopation(シンコペーション)は、拍節上本来アクセントのない位置に強勢を置き、規則的な拍の流れをずらす技法。語源はギリシャ語 synkope(切断、まとめて断つ)で、医学用語の失神(syncope)と同じ語根を持つ。
ギリシャ語 synkope は syn(共に)と koptein(切る)から成り、「切り落とす」「中断する」という意味を持つ。医学ではこの語が、心拍や意識が急に途絶える失神を指す言葉として今も使われている。音楽では、規則的な拍の流れが本来ない場所へアクセントの重心が移ることで、拍節が「途切れた」ように感じられる現象を指す。
拍の頭を休符にして弱拍側にアクセントを移す、拍をまたいでタイで音を伸ばす、拍の裏にアクセント記号を付けるなど、複数の方法で同じ効果を作れる。いずれも、聴き手が予測する拍の重心と、実際に強調される瞬間とのずれが生み出す効果である。
ピアノ
左手が規則正しい拍を刻み、右手がシンコペーションで拍からずれる場合、左手のテンポを絶対に崩さないことが前提です。右手のずれは、左手という揺るがない基準があって初めて「ずれ」として聞こえます。
スコット・ジョプリン「メイプルリーフ・ラグ」(1899年)
左手が規則正しい4分の4拍子を刻み、右手にシンコペーションを多用した旋律を重ねる、ラグタイムを代表する作品です。出版から半年で楽譜が7万5000部売れ、その後何百万部にも及ぶヒットとなり、ジョプリンは「ラグタイムの王」と呼ばれるようになりました。