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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Inequality

イネガリテ(Notes inégales)

奏法 🌐 フランス語/英語

意味

均等な音符を不均等に弾く

解説

フランス・バロック奏法の粋。楽譜通りの8分音符を長短を付けて弾くことで、優雅な「揺らぎ」を生みます。

Inequality(不等奏、notes inégales)は、楽譜上は等しい長さで書かれた音符を、長短交互の不均等なリズムで演奏する、17〜18世紀フランスの演奏習慣。

書かれた音符と実際の演奏の乖離

フランス・バロックの器楽曲や声楽曲では、連続する同じ長さの音符(多くは8分音符)を、実際には「長・短・長・短」というジャズのスウィングに近い不均等なリズムで演奏する慣習があった。この慣習は当時の演奏論書、たとえばクープランの「クラヴサン奏法」などに記述が残っている。

適用範囲をめぐる議論

この慣習をどこまで厳密に適用すべきか、また同時代のイタリアやドイツの音楽(バッハを含む)にどこまで応用してよいかについては、20世紀の演奏習慣研究者の間でも意見が分かれ、現在も議論が続いている。

演奏のヒント

クラヴサン(ハープシコード)

不等奏を適用する箇所では、長短の比を毎回同じ機械的な比率で処理せず、フレーズの流れと和声の緊張に応じて揺らぎの度合いを変えると、単なるリズムの癖ではなく表現として機能します。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

クープラン「神秘の障壁」(1717年)

クラヴサン曲集第2巻に収められたロンドー形式の作品で、リュートの奏法を模した分散和音的な書法(スティル・ブリゼ)が特徴です。クープラン自身が著書『クラヴサン奏法』(1716年)で説いた不等奏の原則を反映した演奏が求められる代表的な作品とされ、ドビュッシーもこの曲を特に称賛しました。

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