Libretto
リブレット
意味
台本、歌詞カード
解説
オペラや声楽曲の言葉のテキスト。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
リブレット
台本、歌詞カード
オペラや声楽曲の言葉のテキスト。
Libretto は「小さな本」。オペラやオラトリオなど、声楽を伴う大規模作品の台本を指します。
イタリア語の libro(本)に縮小辞 -etto が付いた形で、原義は「小冊子」です。かつて劇場で観客に配られた小型の台本冊子から、この名が付きました。歌詞と筋書きが印刷されており、上演を追うための手引きとして使われました。
作曲者とは別に台本を書く作家がいます。モーツァルトとロレンツォ・ダ・ポンテ、ヴェルディとアッリーゴ・ボーイト、リヒャルト・シュトラウスとフーゴ・フォン・ホーフマンスタールのように、特定の組み合わせで複数の作品が生まれた例が知られています。一方、ワーグナーのように自ら台本を書いた作曲家もいます。
台本は言葉の設計であると同時に、音楽の設計でもあります。どこにアリアを置き、どこをレチタティーヴォで進めるか、どの場面に重心を置くかは、台本の構成段階で決まります。言葉の韻律が旋律の形を規定することも多く、翻訳して歌うと音楽との対応が崩れるのはこのためです。
声楽
台本の言葉の抑揚が旋律の形に反映されている箇所では、歌詞の自然な強勢と旋律の頂点が一致していることが多く、そこを意識すると言葉と音楽の結びつきが聞き手に伝わります。
モーツァルトとロレンツォ・ダ・ポンテによる三部作
「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」の3作を同じ台本作家と組んで書いた例で、作曲者と台本作家の緊密な協働がオペラの質を左右することを示す代表例です。