Opera
オペラ(歌劇)
意味
歌、音楽、演劇を融合した芸術
解説
究極の総合芸術。オーケストラの深みと、歌手の超人的な表現、そして物語が一体となり、観客を異世界へ誘います。
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オペラ(歌劇)
歌、音楽、演劇を融合した芸術
究極の総合芸術。オーケストラの深みと、歌手の超人的な表現、そして物語が一体となり、観客を異世界へ誘います。
オペラは、歌と管弦楽と演劇を統合した舞台芸術です。16世紀末のイタリアで、古代ギリシャ悲劇の復興を目指す試みから生まれました。
イタリア語の opera はラテン語の opus(仕事、作品)の複数形に由来し、原義は単に「作品」です。当初は opera in musica(音楽による作品)と呼ばれ、後にこれが短縮されて opera だけで舞台作品を指すようになりました。作品番号の Op. も同じ opus です。
16世紀末フィレンツェのカメラータが、古代ギリシャ悲劇が歌われていたという理解から、言葉を明瞭に伝える歌い方を探りました。この方向から語るように歌う様式が生まれ、そこに宮廷の祝祭で培われた舞台の技術が結びつきました。古代を復元しようとした試みが、結果として新しい形式を生んだという経緯を持ちます。
初期には語りと歌が混然としていましたが、次第に役割が分かれました。物語を進める部分をレチタティーヴォ、感情を歌い上げる部分をアリアとする区分が確立します。さらに序曲、重唱、合唱、バレエなどの要素が加わり、大規模な形式になりました。ワーグナーはこの区分そのものを解体し、音楽が途切れず流れる書法を採りました。
オペラの歴史は、言葉と音楽のどちらを優先するかという問いをめぐって展開してきました。モンテヴェルディのセコンダ・プラティカ、グルックの改革、ワーグナーの理念は、いずれもこの問いへの応答です。歌詞が聞き取れることと、音楽が自立して展開することは、しばしば衝突します。