Oratorio
オラトリオ
意味
聖書などを題材とした大規模な叙事楽曲
解説
オペラのような劇要素を持ちますが、演技や舞台装置は伴わず、音楽のみで深い感動を描き出します。
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オラトリオ
聖書などを題材とした大規模な叙事楽曲
オペラのような劇要素を持ちますが、演技や舞台装置は伴わず、音楽のみで深い感動を描き出します。
オラトリオは、聖書などを題材とする大規模な声楽曲です。オペラのような物語を持ちますが、演技や舞台装置を伴いません。
ラテン語の orare(祈る)に由来する oratorium は、祈りのための場所を指す語です。16世紀ローマで、フィリッポ・ネーリが主導した祈祷所での集会において音楽を伴う説教が行われ、その形式がこの名で呼ばれるようになりました。英語の oration(演説)、orator も同じ orare に連なります。
演技と舞台装置を伴わないため、物語の進行は歌詞と音楽だけで示されます。登場人物の台詞に加えて、状況を説明する語り手(テストと呼ばれる役)が置かれることがあり、これはオペラにはない要素です。また合唱の比重が大きく、群衆や信徒の声として機能します。
ヘンデルはイタリア語のオペラを手がけた後、イギリスで英語によるオラトリオを多数作曲しました。《メサイア》がその代表です。当時のイギリスでは四旬節に舞台上演が制限されており、演技を伴わないオラトリオがその期間に上演できる形式であったことも、この転換に関わったと説明されます。
視覚的な情報がないため、音楽が場面と感情を担います。歌詞が何を語っているかを聴き手に届けることが優先されます。合唱は群衆として機能する箇所と、教訓を述べる箇所があり、その役割の違いを扱いに反映させることになります。