Mannheim rocket
マンハイム・ロケット
意味
急速に上昇する分散和音
解説
マンハイム楽派が確立。下から上へ突き抜けるような上昇フレーズで、音楽に強烈な推進力を与えます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
マンハイム・ロケット
急速に上昇する分散和音
マンハイム楽派が確立。下から上へ突き抜けるような上昇フレーズで、音楽に強烈な推進力を与えます。
Mannheim rocket(マンハイム・ロケット)は、和音の構成音を低音から高音へ一気に駆け上がる急速な分散和音の音型を指す、音楽史上の呼び名。18世紀半ば、マンハイムの宮廷楽団で好んで使われたことに由来する。
18世紀半ば、ヨハン・シュターミッツが率いたマンハイムの宮廷楽団は、当時のオーケストラとして際立った統率力と表現力を持つことで知られ、急激なクレッシェンド(マンハイム・クレッシェンド)や、この駆け上がる分散和音の音型など、劇的な効果を生む書法をいち早く体系的に用いた。
和音を低い音から順に、速いテンポで一息に上へ駆け上がらせることで、聴き手の緊張を一気に高める効果を作る。しばしばクレッシェンドを伴い、フレーズの冒頭やクライマックスの直前に置かれることが多い。
ヴァイオリン
駆け上がる分散和音は、音を均等な速さで並べるだけでなく、頂点に向かってわずかに勢いを増していくことで、聴き手の緊張を高める効果が生きます。頂点で失速すると打ち上げ花火が不発に終わったような印象になります。
モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550 第4楽章冒頭
第1ヴァイオリンが主和音を1オクターブ以上駆け上がる急速な分散和音で始まり、これに管弦楽の力強い応答が続きます。この型は展開部に入る直前にも変ロ長調で再び現れ、そこから調性感が失われていく劇的な箇所として知られています。