Misterioso
ミステリオーゾ
意味
神秘的に、謎めいて
解説
霧が立ち込める森のような、不透明で幻想的な世界観。ペダリングや残響を駆使し、非日常的な響きを作ります。
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ミステリオーゾ
神秘的に、謎めいて
霧が立ち込める森のような、不透明で幻想的な世界観。ペダリングや残響を駆使し、非日常的な響きを作ります。
Misterioso は「神秘的に、謎めいて」。mistero(神秘)から来た語で、何かが隠されているような雰囲気を求める指示です。
神秘的な印象は、情報を出しすぎないことで生まれます。すべてを明確に発音し、旋律を歌い上げてしまうと、謎はなくなります。輪郭をわずかにぼかす、音量を抑えて聴き手を引き寄せる、フレーズの行き先を早々に示さない——こうした「示さない」判断の積み重ねが misterioso を作ります。
misterioso は tranquillo のような穏やかさとは異なります。落ち着いてはおらず、むしろ何かが起こりそうな緊張を含んでいます。したがって、音量が小さくてもリズムの張りは保たれている必要があります。緩んだ pp では、神秘ではなくただ弱いだけになります。
ピアノ
打鍵を浅く速くし、ペダルをやや長めに使うと輪郭がぼやけます。ただし濁らせないこと。
弦楽器
ビブラートを抑え、弓を指板寄りに。芯を消すことで正体不明な音色になります。
管楽器
タンギングを柔らかく、音の入りを目立たせません。音量より発音の処理が効きます。
ムソルグスキー「展覧会の絵」より「カタコンブ」
地下墓所の場面。輪郭を示さない書法が神秘性を作ります。
ホルスト「惑星」より「海王星」
曲の副題が「神秘をもたらす者」。輪郭の曖昧さが全編を貫きます。