🎵 おんがく手帳

1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

← 辞典にもどる
sotto voce

Sotto voce

ソット・ヴォーチェ

強弱 🌐 イタリア語

意味

声をひそめて

解説

秘密を打ち明けるような、内性的で抑えられた響き。直接的な表現を避けたい深い感情の場面で使われます。

Sotto voce は「声の下で」、つまり「声をひそめて」。音量の指示というより、話し方そのものを指定する言葉です。

内緒話をするように

原義は「小さい声で」ですが、実際に求められているのは秘密を打ち明けるような話し方です。単に音量を落とすだけでは、遠くから聞こえる音になってしまいます。sotto voce は近くにいて、しかし抑えている状態です。したがって音は近く、しかし張らない。この質感の違いが、p との差になります。

緊張を保つ

声をひそめるのは、多くの場合それだけの理由があるからです。演奏でも、抑えているだけの緩んだ音ではなく、抑えているという意志が感じられる必要があります。リズムを保ち、発音を明確にしたまま音量だけを落とすと、この緊張が伝わります。

演奏のヒント

ピアノ

打鍵は浅くせず、速度だけ落とします。近さを保つため、ペダルは控えめに。

弦楽器

駒寄りを保ち、圧を抜きます。指板へ逃げると遠くなり、sotto voce ではなくなります。

管楽器

息の量を減らしつつ、発音は明確に。タンギングを曖昧にすると意志が消えます。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ヴェルディ「レクイエム」冒頭

合唱の sotto voce が、祈りの内密さを作ります。

ベートーヴェン 交響曲第5番 第3楽章

弦の sotto voce が、次の爆発への緊張を溜めます。

❤️ 関連する強弱用語

← 辞書のトップへ戻る