Sotto voce
ソット・ヴォーチェ
意味
声をひそめて
解説
秘密を打ち明けるような、内性的で抑えられた響き。直接的な表現を避けたい深い感情の場面で使われます。
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ソット・ヴォーチェ
声をひそめて
秘密を打ち明けるような、内性的で抑えられた響き。直接的な表現を避けたい深い感情の場面で使われます。
Sotto voce は「声の下で」、つまり「声をひそめて」。音量の指示というより、話し方そのものを指定する言葉です。
原義は「小さい声で」ですが、実際に求められているのは秘密を打ち明けるような話し方です。単に音量を落とすだけでは、遠くから聞こえる音になってしまいます。sotto voce は近くにいて、しかし抑えている状態です。したがって音は近く、しかし張らない。この質感の違いが、p との差になります。
声をひそめるのは、多くの場合それだけの理由があるからです。演奏でも、抑えているだけの緩んだ音ではなく、抑えているという意志が感じられる必要があります。リズムを保ち、発音を明確にしたまま音量だけを落とすと、この緊張が伝わります。
ピアノ
打鍵は浅くせず、速度だけ落とします。近さを保つため、ペダルは控えめに。
弦楽器
駒寄りを保ち、圧を抜きます。指板へ逃げると遠くなり、sotto voce ではなくなります。
管楽器
息の量を減らしつつ、発音は明確に。タンギングを曖昧にすると意志が消えます。
ヴェルディ「レクイエム」冒頭
合唱の sotto voce が、祈りの内密さを作ります。
ベートーヴェン 交響曲第5番 第3楽章
弦の sotto voce が、次の爆発への緊張を溜めます。