Prepared piano
プリパレード・ピアノ
意味
細工をしたピアノ
解説
ジョン・ケージが考案。ピアノの弦にゴムやネジを挟み、打楽器のような音色に変えて演奏します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
プリパレード・ピアノ
細工をしたピアノ
ジョン・ケージが考案。ピアノの弦にゴムやネジを挟み、打楽器のような音色に変えて演奏します。
プリペアド・ピアノは、ピアノの弦にネジ、ゴム、木片などを挟んで音色を変えた状態で演奏する方法です。
弦に物を挟むと、その弦の振動の仕方が変わります。挟む物の材質と、弦のどの位置に挟むかによって、金属的な音、打楽器のような音、本来より高いまたは低い音程など、さまざまな結果になります。挟む位置が弦の振動の節に近いか腹に近いかで効果が大きく違うため、位置の指定が重要です。
アメリカの作曲家ジョン・ケージが1940年前後にこの方法を用いた作品を書いています。《ソナタとインターリュード》は、多数の弦に細かく指定された物を挟んで演奏する作品です。
演奏の前に、楽譜の指示に従って弦に物を挟む作業が必要です。ケージの作品では挟む物と位置が詳細に指定されており、この準備に長い時間を要します。また、演奏中に挟んだ物がずれることがあり、その管理も演奏の一部になります。楽器を傷める可能性があるため、使用するピアノについて所有者の了解が必要です。
ピアノ
準備に挟んだ物は演奏中の振動でずれることがあるため、本番前に実際にすべての音を弾いて確認し、想定と違う音が出た箇所は位置を調整し直しておくことが必要です。
ケージ「ソナタとインターリュード」(1946〜48年)
88鍵のうち45音の弦にボルトやねじ、ゴム、プラスチックなどを挟んで音色を変える作品で、この準備には2〜3時間を要します。ケージは後に、どの音に何を挟むかを記した「準備キット」を音楽雑誌を通じて販売したことでも知られています。