Retrograde
逆行
奏法
🌐 英語
意味
旋律を後ろから弾く
解説
「カニの進行」。最後から最初へ向かって弾く。20世紀の12音技法などで特に重視された手法です。
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逆行
旋律を後ろから弾く
「カニの進行」。最後から最初へ向かって弾く。20世紀の12音技法などで特に重視された手法です。
Retrograde(逆行)は、旋律を最後の音から最初の音へ向かって、記譜の順序を丸ごと逆転させて奏する技法。「カニの進行(canon cancrizans)」の名でも呼ばれる。
音高とリズムの並びを後ろから前へ並べ直す。音程の向きは変えず、順序だけが逆になるため、元の旋律とは輪郭がまったく異なって聞こえることが多い。耳だけで元の旋律との関係を認識するのは難しく、楽譜を見て初めて分かる構造上の仕掛けであることが多い。
バッハ「音楽の捧げもの」BWV 1079 に収められた Canon cancrizans(蟹のカノン)は、1段の旋律をそのまま弾く声部と、同じ譜面を後ろから弾く声部を同時に重ねることで完成する。逆行技法をそのまま音楽の構造にした代表例として知られる。
バッハ「音楽の捧げもの」蟹のカノン
同じ譜面を前から弾く声部と後ろから弾く声部が同時に鳴る。