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Terraced dynamics

段丘強弱法

強弱 🌐 英語

意味

階段状の強弱変化

解説

バロック時代のオルガンやチェンバロに見られる、中間奏法のない「いきなりの強弱交代」。対比を鮮明にします。

階段状の強弱は、中間の推移を伴わずに音量が段で切り替わる表現です。バロック時代の鍵盤楽器の構造から生まれた考え方です。

楽器の構造から来ている

チェンバロは、鍵盤を押す速さで音量を変えることができません。オルガンも同様です。これらの楽器で音量を変えるには、ストップ(音栓)を切り替える、鍵盤を持ち替える、といった操作が必要で、その結果として音量は段階的に切り替わります。連続的なクレッシェンドは原理的に作れません。

対比としての効果

段で切り替わることは制約ですが、同時に明確な対比を作る手段でもあります。同じ楽句を強く鳴らした後に弱く繰り返すエコーのような書き方は、この切り替えを前提としています。フォルテとピアノの表示が交互に現れる楽譜は、推移ではなく対比が意図されていると読めます。

現代の楽器で演奏する場合

ピアノでバロック作品を弾くとき、この楽器はクレッシェンドが可能です。そこで連続的な音量変化を加えるかどうかは、演奏者の判断になります。段を明確に保つことで当時の響きの構造を示す立場と、現代の楽器の可能性を使う立場があり、どちらが正しいという結論は出ていません。少なくとも、楽譜に書かれた強弱の切り替わりが段として意図されていることは、楽器の構造から確認できる事実です。

演奏のヒント

ハープシコード・オルガン

ストップや鍵盤段を切り替えて段差を作ります。滑らかな移行は構造上できません。

合奏

トゥッティとソロが交替する箇所で、なめらかにつなげず、はっきりとした音量の切り替えを意識します。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ヘンデルの合奏協奏曲

トゥッティとソロの交替が階段状の強弱として機能しています。

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