Thoroughbass
通奏低音(英語)
意味
Basso continuoの英語名
解説
「楽曲を通して流れる低音」。音楽の構造的中心を指す、歴史的に極めて重要な用語です。
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通奏低音(英語)
Basso continuoの英語名
「楽曲を通して流れる低音」。音楽の構造的中心を指す、歴史的に極めて重要な用語です。
Thoroughbass は通奏低音の英語名です。「曲を通して(thorough)流れる低音」という構造の語で、イタリア語の basso continuo に対応します。
thorough は through(〜を通して)の古い形で、原義は「貫いて」です。したがって thoroughbass は「曲全体を貫く低音」を意味します。イタリア語の continuo(続いていく)、ドイツ語の Generalbass(全体にわたる低音)も同じ発想の語で、いずれも低音が途切れず続くことに注目しています。
この低音は伴奏の一部ではなく、楽曲の和声的な骨格そのものです。バロック期の作品では、旋律楽器が休んでいても低音は続き、和声の進行を保ちます。したがって通奏低音を担う奏者は、伴奏者というより構造の担い手にあたります。チェロやファゴットなどが低音の線を弾き、鍵盤楽器が和音を補うという組み合わせが一般的です。
通奏低音が音楽の基礎であった時期を「通奏低音時代」と呼ぶことがあり、およそ1600年から1750年頃、つまりバロック期に重なります。この記法が使われなくなることが、バロックから古典派への移行の指標の一つとして扱われます。