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Figured bass

数字付き低音

構成 🌐 英語

意味

数字で示された和音指示

解説

低音音符の上に書かれた数字を見て、鍵盤奏者が即興的に和音を補う、バロック音楽の「暗号」です。

数字付き低音は、低音の音符に数字を添えて和音を指示する記法です。鍵盤奏者はそれを見て和音を即興的に組み立てます。

数字が示すもの

数字は、低音から数えた音程を示します。6 なら低音の6度上の音を含む和音、つまり第1転回形です。6/4 なら第2転回形、7 なら七の和音です。数字がない場合は、低音を根音とする基本形の和音を意味します。♯ や ♭ が数字に添えられれば、その音を変化させます。数字が示すのは含まれる音であり、それをどの高さにどう配置するかは奏者が決めます。

何を奏者に委ねているのか

和音の構成音は指定されますが、配置、音数、装飾、リズムは書かれていません。したがって同じ楽譜から、簡素な和音だけの実現も、装飾を伴う豊かな実現も生まれます。この余地を埋めるのが通奏低音奏者の仕事であり、当時は演奏の一部として当然のこととされていました。

現代の楽譜との関係

現代の実用譜では、編者が右手の和音を書き起こしたもの(実現譜)が付されていることが多くあります。これは一つの解釈であり、唯一の正解ではありません。原典に近い譜面では数字だけが記され、奏者が自分で実現することになります。どちらを使うかで演奏の性格が変わります。

呼び名

イタリア語では basso continuo(続いていく低音)、ドイツ語では Generalbass、英語では figured bass または thoroughbass と呼ばれます。数字に注目した呼び方(figured)と、低音が曲を通して続くことに注目した呼び方(continuo、thorough)が併存しています。

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