First inversion
だいいちてんかいけい
意味
和音の第1転回形
解説
和音の第3音を最低音に置いた形。基本形より軽く流動的に響くため、和音が続いていく途中で使われます。低音の動きがなめらかになるという実用上の利点もあり、バスの旋律線を整える目的でも選ばれます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
だいいちてんかいけい
和音の第1転回形
和音の第3音を最低音に置いた形。基本形より軽く流動的に響くため、和音が続いていく途中で使われます。低音の動きがなめらかになるという実用上の利点もあり、バスの旋律線を整える目的でも選ばれます。
第1転回形は、和音の第3音を最低音に置いた形です。基本形より軽く流動的に響くため、和音が続いていく途中で使われます。
ハ長調の主和音ド・ミ・ソで、ミを最低音に置くとミ・ソ・ドになります。根音のドは上へ移り、最低音は第3音です。低音から見た音程が3度と6度になるため、数字付き低音の表記では「6」と記されます。第5音を最低音に置いた第2転回形は「6/4」です。
基本形だけで和音を連ねると、低音が根音から根音へ跳躍します。転回形を使えば、低音を順次進行で動かせます。たとえばド・ミ・ソからファ・ラ・ドへ進むとき、後者を第1転回形(ラ・ド・ファ)にすれば、低音はドからラへ3度動くだけで済みます。バスの旋律線を整える目的で選ばれるのは、この実用上の利点があるためです。
転回形は経過の性格を持つため、そこで落ち着かせると流れが止まります。低音が次へ向かっていることを意識して、和音を通過点として扱うのが基本です。逆に基本形が現れた箇所は、区切りとして扱えます。
鍵盤楽器
第1転回形へ移る際は、低音の指を隣の音へ滑らかに運び、上声部の和音は保ったまま最低音だけが動いている感覚を持つと、経過的な性格が伝わります。
バッハの371のコラール(4声体)
低音の旋律線をなめらかにする目的で転回形が使い分けられている、和声学の標準的な教材です。